CES 2025レポート:未来の技術を自作する!AIニュース要約ツール開発ガイド
アフィリエイト開示

はじめに
こんにちは!長年システム開発やプログラミング教育に携わっている技術教育者です。毎年1月に開催される世界最大級のテクノロジー見本市「CES」は、私たちエンジニアにとって未来を垣間見る絶好の機会ですよね。CES 2025でも、きっとAI、IoT、空間コンピューティングなど、心躍る技術がたくさん登場するでしょう。
この記事のゴールは、そうした最新技術のニュースをただ「すごいな」と眺めるだけでなく、その一部を自分の手で作り出す体験をしてもらうことです。具体的には、CES 2025で発表されるであろう技術ニュース(を想定したサンプルデータ)を、今話題の生成AIを使って自動で要約する小さなツールを、Pythonで一緒に作っていきます。
この記事を読み終える頃には、あなたはAPIを使って外部サービスと連携する方法を理解し、AI技術を自分のプログラムに組み込む第一歩を踏み出せているはずです。小さな成功体験を積み重ねながら、未来のテクノロジーを「使う側」から「作る側」へとステップアップしていきましょう!
前提知識の確認
新しいことを学ぶ時、何を知っていればいいのか、何は知らなくてもいいのかが分かると安心しますよね。ここで一緒に確認しておきましょう。
必要な基礎知識
- プログラミングの基本: Pythonの基本的な文法(変数、データ型、if文、forループ、関数)が何となく分かっていれば大丈夫です。もし不安な方は、入門書や学習サイトでさっとおさらいしておくとスムーズです。
- コマンドライン(ターミナル)の基本操作: ファイルを作成したり、プログラムを実行したりする際に少しだけ使います。
cd
(ディレクトリ移動)やpython ファイル名.py
(実行)といった基本的なコマンドを知っていれば十分です。
事前に理解しておきたい概念
- API (Application Programming Interface): 「サービスの窓口」のようなものです。これを使うと、他の会社が作ったすごい機能(例えば、天気予報データやAIの頭脳)を、自分のプログラムから呼び出して利用できます。今回は、生成AIの機能をAPI経由で借ります。
- JSON (JavaScript Object Notation): APIでデータをやり取りする時によく使われるデータ形式です。
{"キー": "値"}
のような形で書かれていて、人間にもプログラムにも分かりやすいのが特徴です。Pythonの辞書型と非常によく似ているので、すぐに慣れるはずです。
「分からなくても大丈夫」な部分
- AIの複雑な仕組み: 生成AIがどうやって文章を作っているのか、その背後にある難しい数学やアルゴリズムを知っている必要は全くありません。私たちはAPIという便利な窓口を使うので、中身は「魔法の箱」だと思って進めてOKです。
- 高度なネットワーク知識: API通信の裏側で動いているTCP/IPなどのネットワーク技術の詳細も不要です。今は便利なライブラリが全部やってくれます。
大切なのは「完璧な知識」より「まず動かしてみる」という気持ちです。分からないことがあっても、一緒に解決していきましょう!
環境構築:最初の一歩
どんなにすごいプログラムも、まずは自分のPCで動かす環境を整えるところから始まります。焦らず、一つずつ進めていきましょう。
開発環境の準備(初心者向け解説)
今回は、世界中の多くの開発者に使われているプログラミング言語「Python」を使います。まだPCにPythonが入っていない場合は、公式サイトから最新版をダウンロードしてインストールしてください。インストール時に「Add Python to PATH」というチェックボックスにチェックを入れるのを忘れないようにしましょう。これが後々の作業を楽にしてくれます。
コードを書くためのエディタは「Visual Studio Code(VS Code)」がおすすめです。無料で高機能、そして初心者にも優しいので、迷ったらこれを選んでおけば間違いありません。
必要なツールとインストール方法
Pythonには、便利な機能をまとめた「ライブラリ」という仕組みがあります。今回は2つのライブラリを使いますので、コマンドライン(ターミナルやコマンドプロンプト)を開いて、以下のコマンドを一行ずつ実行してください。
n# APIと通信するためのライブラリ
pip install requests
# 生成AIサービス(今回はOpenAIを想定)を使いやすくするライブラリ
pip install openai
pip
はPythonのライブラリを管理してくれる便利なツールです。これで、プログラムを書くための準備は完了です。
環境構築でつまずきやすいポイント
pip
コマンドが見つからない: Pythonのインストール時に「Add Python to PATH」にチェックを入れ忘れると、このエラーが出がちです。その場合は、一度Pythonをアンインストールして、チェックを忘れずに再インストールするのが一番の近道です。- プロキシ環境でのエラー: 会社のネットワークなど、プロキシサーバーを経由している環境ではインストールがうまくいかないことがあります。その場合は、
pip
コマンドにプロキシ設定を追加する必要があります。
環境構築は最初の関門ですが、ここを乗り越えれば楽しいコーディングが待っています。エラーが出ても慌てず、メッセージをよく読んで対処しましょう。
基本概念の理解
いよいよプログラムの考え方に入っていきます。今回作るツールの心臓部となる「API連携」について、しっかりイメージを掴んでおきましょう。
核となる考え方
今回私たちが作るのは、「外部のすごい力(生成AI)を借りて、自分の課題(ニュースの要約)を解決するプログラム」です。これは、現代のシステム開発における非常に重要な考え方です。ゼロから全てを作るのではなく、既存の優れたサービス(API)をブロックのように組み合わせて、素早く新しい価値を生み出すのです。これを「マッシュアップ」と呼んだりもします。
身近な例での説明
API連携は、実は私たちの身の回りに溢れています。
- レストランの注文: あなたがレストランで「ハンバーグください」と注文すると、ウェイターが厨房に伝えてくれて、シェフが料理を作ってくれます。あなたはハンバーグの作り方を知らなくても美味しいハンバーグが食べられますよね。この時、あなたがお客さん、ウェイターがAPI、厨房とシェフが外部サービス(AI)にあたります。
- 乗り換え案内アプリ: 出発地と目的地を入力すると、最適な経路を教えてくれます。このアプリは、内部で鉄道会社やバス会社が提供する運行情報のAPIを呼び出し、それらの情報を組み合わせて結果を表示しています。
このように、APIは専門的な仕事を代わりにやってくれる「頼れる助っ人」なのです。
「なぜそうなるのか」の理解
では、なぜわざわざAPIを使うのでしょうか?自分で作ればいいのでは?と思うかもしれません。その理由は主に2つあります。
- 専門性とコスト: 最新の生成AIモデルを自分で開発・運用するには、膨大なデータ、専門知識、そして高性能なコンピュータが必要です。これは個人や小さなチームには現実的ではありません。APIを使えば、世界トップクラスの専門家たちが作ったAIを、使った分だけの料金で手軽に利用できます。
- 開発スピード: 車輪の再発明を避けることができます。複雑な処理をAPIに任せることで、私たちは「そのAIを使って何を実現したいか」という、本来集中すべきアプリケーションのアイデアや使い勝手の部分に時間とエネルギーを注ぐことができます。
実践編:手を動かして学ぶ
お待たせしました!ここからは実際にコードを書いて、AIニュース要約ツールを作っていきましょう。ステップ・バイ・ステップで進めるので、ぜひ一緒に手を動かしてみてください。
ステップ1: 基本的な実装
まずは、1つのニュース記事をAIに要約してもらう最もシンプルなプログラムを作ります。VS Codeで summarize_news.py
という名前のファイルを作成し、以下のコードを書いてみましょう。
※注意:以下のコードを実行するには、OpenAIのAPIキーが必要です。公式サイトで取得し、YOUR_API_KEY
の部分を置き換えてください。ただし、APIキーを直接コードに書くのはセキュリティ上良くないので、これはあくまで最初のステップです。
import openai
# 注意:これは練習用の書き方です。実際の開発ではAPIキーをコードに直接書かないでください。
openai.api_key = "YOUR_API_KEY"
# CES 2025に関する架空のニュース記事
news_article = """
CES 2025にて、革新的な透明ディスプレイ技術が発表された。この技術は、AIを統合したスマートガラスに応用され、
ユーザーの視線や音声コマンドに応じてリアルタイムで情報を表示する。自動車のフロントガラスや家庭の窓が、
次世代のインターフェースになる可能性を秘めている。専門家は、この技術がAR(拡張現実)の普及を
さらに加速させると予測している。
"""
def summarize_text(text):
"""AIを使ってテキストを要約する関数"""
try:
response = openai.chat.completions.create(
model="gpt-3.5-turbo", # 使用するAIモデルを指定
messages=[
{"role": "system", "content": "あなたは優秀なニュース編集者です。受け取った記事を日本語で3行に要約してください。"},
{"role": "user", "content": text}
]
)
summary = response.choices[0].message.content
return summary
except Exception as e:
return f"エラーが発生しました: {e}"
# ニュース記事を要約して結果を表示
summary_result = summarize_text(news_article)
print("--- 元の記事 ---")
print(news_article)
print("\n--- AIによる要約 ---")
print(summary_result)
このコードは、架空のニュース記事(news_article
)を定義し、それをsummarize_text
関数に渡しています。関数の中では、OpenAIのAPIを呼び出して要約を依頼しています。system
の役割でAIに「あなたは優秀なニュース編集者です」と役割を与えることで、より精度の高い要約が期待できます。
ステップ2: 機能の拡張
次に、複数のニュース記事を一度に処理できるようにしてみましょう。リストを使って記事を管理し、forループで一つずつ要約していきます。
import openai
openai.api_key = "YOUR_API_KEY"
# 複数の架空ニュース記事をリストで管理
news_articles = [
"""
CES 2025にて、革新的な透明ディスプレイ技術が発表された。この技術は、AIを統合したスマートガラスに応用され、
ユーザーの視線や音声コマンドに応じてリアルタイムで情報を表示する。
""",
"""
家庭用IoTの分野では、全ての家電が相互に連携する「アンビエントコンピューティング」が新たな標準となる。CES 2025では、
ユーザーの生活パターンを学習し、照明、空調、音楽を自動で最適化するAIホームハブが注目を集めた。
""",
"""
持続可能性もCES 2025の大きなテーマだ。太陽光で自己充電するポータブルデバイスや、
植物由来の素材で作られた生分解性ガジェットケースなど、環境に配慮した製品が多数展示された。
"""
]
def summarize_text(text):
# ... (ステップ1の関数と同じなので省略しません) ...
try:
response = openai.chat.completions.create(
model="gpt-3.5-turbo",
messages=[
{"role": "system", "content": "あなたは優秀なニュース編集者です。受け取った記事を日本語で1文に要約してください。"},
{"role": "user", "content": text}
]
)
summary = response.choices[0].message.content
return summary
except Exception as e:
return f"エラーが発生しました: {e}"
# 各ニュース記事をループで処理
for i, article in enumerate(news_articles):
print(f"\n--- ニュース {i+1} ---")
summary_result = summarize_text(article)
print(f"要約: {summary_result}")
ステップ3: 実用的な応用
プログラムが少し実用的になってきました。今度は、ニュース記事をファイルから読み込み、要約結果を別のファイルに書き出すようにしてみましょう。news.txt
というファイルを作成し、中に要約したい記事をいくつか書いておきます。
# ... (import openai と summarize_text関数は同じ) ...
import openai
import os # osライブラリを追加
# APIキーを環境変数から読み込む (より安全な方法)
# 事前にターミナルで export OPENAI_API_KEY='YOUR_KEY' のように設定しておく
openai.api_key = os.getenv("OPENAI_API_KEY")
if not openai.api_key:
raise ValueError("APIキーが設定されていません。環境変数 OPENAI_API_KEY を設定してください。")
def summarize_text(text):
try:
response = openai.chat.completions.create(
model="gpt-3.5-turbo",
messages=[
{"role": "system", "content": "あなたは優秀なニュース編集者です。受け取った記事を箇条書きで3点に要約してください。"},
{"role": "user", "content": text}
]
)
summary = response.choices[0].message.content
return summary
except Exception as e:
return f"エラーが発生しました: {e}"
input_filename = 'news.txt'
output_filename = 'summary.txt'
try:
with open(input_filename, 'r', encoding='utf-8') as f_in:
# ファイル全体を1つのテキストとして読み込む
full_text = f_in.read()
# 読み込んだテキストを要約
summary_result = summarize_text(full_text)
with open(output_filename, 'w', encoding='utf-8') as f_out:
f_out.write("--- AIによる要約結果 ---\n")
f_out.write(summary_result)
print(f"要約が完了し、'{output_filename}' に保存されました。")
except FileNotFoundError:
print(f"エラー: 入力ファイル '{input_filename}' が見つかりません。")
except Exception as e:
print(f"処理中にエラーが発生しました: {e}")
ステップ4: チーム開発を意識した改善
最後の仕上げです。このコードを自分以外の人も使う、あるいは将来の自分がメンテナンスすることを考えて、より「良いコード」に磨き上げましょう。
- APIキーの安全な管理: ステップ3で少し触れましたが、APIキーのような秘密情報をコードに直接書くのは非常に危険です。環境変数から読み込む方法が一般的です。これにより、コードをGitHubなどで公開してもキーが漏れる心配がありません。
- 関数の分割: 1つの機能は1つの関数にまとめるのが基本です。ファイル操作とAI要約のロジックを分離しましょう。
- コメントと型ヒント: コードが何をしているのか、他の人が読んでも分かるようにコメントを追加します。また、Pythonの型ヒントを使うと、関数の引数や戻り値の型が明確になり、バグを防ぎやすくなります。
以下が改善後のコードです。
import os
import openai
from typing import Optional
def setup_api_key() -> None:
"""環境変数からAPIキーを読み込み、ライブラリに設定する"""
api_key = os.getenv("OPENAI_API_KEY")
if not api_key:
raise ValueError("APIキーが設定されていません。環境変数 OPENAI_API_KEY を設定してください。")
openai.api_key = api_key
def summarize_text(text: str) -> Optional[str]:
"""AIを使ってテキストを要約する。エラー時はNoneを返す"""
try:
response = openai.chat.completions.create(
model="gpt-3.5-turbo",
messages=[
{"role": "system", "content": "あなたは優秀な技術ジャーナリストです。記事の要点を3つ、箇条書きで簡潔にまとめてください。"},
{"role": "user", "content": text}
]
)
return response.choices[0].message.content
except Exception as e:
print(f"[APIエラー] {e}")
return None
def process_files(input_path: str, output_path: str) -> None:
"""入力ファイルからテキストを読み込み、要約して出力ファイルに保存する"""
try:
with open(input_path, 'r', encoding='utf-8') as f_in:
content = f_in.read()
print("AIによる要約を開始します...")
summary = summarize_text(content)
if summary:
with open(output_path, 'w', encoding='utf-8') as f_out:
f_out.write(summary)
print(f"要約が完了し、'{output_path}' に保存されました。")
else:
print("要約の生成に失敗しました。")
except FileNotFoundError:
print(f"[ファイルエラー] 入力ファイル '{input_path}' が見つかりません。")
except Exception as e:
print(f"[システムエラー] {e}")
# メインの処理を実行するブロック
if __name__ == "__main__":
try:
setup_api_key()
INPUT_FILE = "news.txt"
OUTPUT_FILE = "summary_final.txt"
process_files(INPUT_FILE, OUTPUT_FILE)
except ValueError as e:
print(f"[設定エラー] {e}")
ここまでくれば、立派なツールです!
実際の開発現場での活用
今回作ったようなツールは、実際の開発現場でも様々な形で応用されています。
業務での使用例
- 情報収集の効率化: 競合他社のプレスリリースや業界ニュースを自動で収集・要約し、毎朝チームのチャットに投稿するシステム。
- カスタマーサポート支援: お客様からの長い問い合わせメールをAIが要約し、担当者が素早く内容を把握できるようにする。
- 議事録作成: オンライン会議の音声を文字起こしし、そのテキストをAIで要約して議事録のドラフトを自動生成する。
技術はあくまで手段です。それをどう使って課題を解決するかがエンジニアの腕の見せ所ですね。
チーム開発でのベストプラクティス
- 機密情報の管理: APIキーやデータベースのパスワードなどは、
.env
というファイルに書き出し、Gitの管理対象から外す(.gitignore
に記述する)のが鉄則です。これにより、安全にコードを共有できます。 - コードレビュー: 他のメンバーにコードをチェックしてもらう文化は非常に重要です。自分では気づかなかったバグや、もっと良い書き方を教えてもらえます。
- バージョン管理: Gitを使ってコードの変更履歴を管理します。誰が、いつ、どこを、なぜ変更したのかが追えるので、問題が起きた時に原因を特定しやすくなります。
保守性を意識した書き方
書いたコードは、明日、一ヶ月後、一年後の自分や他の人が読みます。その時に「なんだこのコードは!?」とならないように、保守性(メンテナンスのしやすさ)を意識しましょう。
- 適切な名前をつける: 変数名や関数名は、その役割がひと目で分かるような名前にします。(例:
x
よりnews_article
) - エラーハンドリング:
try-except
構文を使い、API通信の失敗やファイルが見つからないといった予期せぬ事態に備えます。プログラムが突然クラッシュするのを防ぎ、何が起きたのか分かりやすく表示することが大切です。
よくあるつまずきポイントと解決策
プログラミング学習にエラーはつきものです。エラーは敵ではなく、自分の間違いを教えてくれる先生だと思いましょう。
初心者が陥りやすい問題
- APIキーの認証エラー (
AuthenticationError
): APIキーが間違っているか、設定されていない場合に発生します。キーに誤字がないか、環境変数が正しく設定されているかを確認しましょう。 - JSONのキーエラー (
KeyError
): APIからの応答(JSON)の構造が想定と違う場合に発生します。print()
でAPIからの応答を丸ごと表示させてみて、どんなデータが返ってきているか構造を確認するのが有効です。 - ライブラリのバージョン違い: チームで開発していると、人によって使っているライブラリのバージョンが違い、動いたり動かなかったりすることがあります。
requirements.txt
ファイルでバージョンを統一するのが一般的です。
エラーメッセージの読み方
エラーメッセージは宝の山です。英語でたくさん表示されると怖気づいてしまうかもしれませんが、注目すべきは以下の3点です。
- どのファイル (
File
) の何行目 (line
) でエラーが起きたか - エラーの種類 (
TypeError
,ValueError
など) - エラーの具体的な内容 (メッセージ)
この3つをセットで読み解けば、原因のほとんどは特定できます。エラーメッセージをそのままコピーして検索するのも非常に有効な手段です。
デバッグの基本的な考え方
プログラムが思った通りに動かない時、闇雲にコードをいじるのではなく、論理的に原因を突き止めましょう。
print
デバッグ: 最もシンプルで強力な方法です。怪しい箇所の前後で変数の値などをprint()
で表示させ、想定通りの値が入っているかを確認します。- 問題を切り分ける: 「どこまでは正しく動いていて、どこからおかしいのか」を特定します。ファイルは読めているか?APIへのリクエストは送れているか?APIからの応答は来ているか?一つずつ確認していくことが解決への近道です。
継続的な学習のために
今回のツール作りは、あなたのエンジニアとしての旅の始まりに過ぎません。
次に学ぶべきこと
- Webフレームワーク (Flask, FastAPI): 今回作った機能を、誰でもブラウザから使えるWebアプリケーションにしてみましょう。
- データベース: 要約した結果をデータベースに保存して、後から検索したり分析したりできるようにすると、さらに実用的になります。
- コンテナ技術 (Docker): 自分のPCで作った環境を「コンテナ」という箱に詰めて、他の人のPCやサーバーでも全く同じように動かせる技術です。チーム開発では必須のスキルです。
おすすめの学習リソース
- 公式ドキュメント: 使っているライブラリやサービスの公式サイトのドキュメントが、最も正確で最新の情報源です。英語が多いですが、翻訳ツールを使いながらでも読む癖をつけましょう。
- 技術ブログや記事: 世界中のエンジニアが自分の知識や試行錯誤の過程を公開しています。一つの情報源を鵜呑みにせず、複数の記事を読んで多角的に理解することが重要です。
コミュニティとの関わり方
一人で学び続けるのは大変です。勉強会やオンラインコミュニティに参加して、仲間を見つけましょう。自分が学んだことをブログやSNSで発信する(アウトプットする)のも、知識が定着する最高の学習法です。人に教えることで、自分がどこを理解できていなかったかが明確になります。
まとめ:成長のための次のステップ
お疲れ様でした!この記事を通して、あなたはCES 2025のような技術トレンドを題材に、APIとAIを組み合わせた実用的なツールを自分の手で作り上げる体験をしました。これは非常に大きな一歩です。
重要なのは、技術そのものを学ぶことだけではありません。「新しい技術が登場した時に、それをどうやって自分のプログラムに組み込めるだろう?」と考える思考のクセをつけることです。今回身につけたAPI連携のスキルは、AIだけでなく、地図、決済、SNSなど、あらゆるサービスに応用できる強力な武器になります。
今日作った小さなツールを、ぜひ自分なりに改造してみてください。他のニュースサイトの記事を対象にしてみたり、要約の仕方を変えてみたり、Webアプリにしてみたり。その試行錯誤の一つ一つが、あなたをより優れたエンジニアへと成長させてくれるはずです。
これからも楽しみながら、一緒に学び続けていきましょう!
関連商品・おすすめアイテム
![みんなのPython 第4版 [ 柴田 淳 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/9463/9784797389463.jpg?_ex=128x128)
![初めてのPython第3版 [ マーク・ルッツ ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/3937/9784873113937.jpg?_ex=128x128)
![ChatGPTと学ぶPython入門 「Python×AI」で誰でも最速でプログラミングを習得できる! [ 熊澤 秀道 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/2230/9784798182230_1_97.jpg?_ex=128x128)